越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

メッセージ

第一義

昨年10月、大豆町内の文集『ぬくもり第9号』の投稿した作文「第一義」を、大豆向けから上越市向けに内容を改訂し、上越タイムス紙に投稿したところ、今日掲載されました。 第一義 永野 栄樹 第一義(だいいちぎ)は、謙信の書として林泉寺山門に掲げられ、…

東京大会宗家ごあいさつ

第16回上地流空手道協会東京大会のプログラムに寄せられた、宗家上地完明先生のごあいさつが、 我々の稽古の取り組みにとって貴重な内容でしたので、ここに転載します。 本日、ここに上地流空手道東京大会が開催されるにあたり謹んでごあいさつを申し上げま…

平和を祈念

私の愛読書司馬遼太郎の峠の上巻。 幕末の混迷の最中、藩主と共に京へ随行する藩士に、覚悟を迫る場面。 鉄砲はことごとく継之助自慢の最新式洋式銃であり、あつく菰(こも)をまいてわからぬようにした。 幹部はことごとく気骨と才腕のある者を選び、士はこ…

春日山道場から春日山修武館へ

これより道場名を、上地流空手道春日山道場あらため、上地流空手道宗家直系春日山修武館、団体名を上地流空手道協会新潟県支部と名のります。 「事を指し、名を称う」という一文が、呼吸の稽古に関連して宗家から勧められた本の中にありました。 事物に命名…

個性の可能性(平成22年3月発行会報16号掲載作文)

上地流空手道における強さとは、一定の原理原則に基づいた訓練を経て磨かれる。そして個性が生まれる。 空手にかぎらずとも、好き勝手にやって上手くいくのは天才かたまたまの偶然で、やるときはやるという人もいるが、私のような凡夫では、それではいざとい…

長岡強化段練習

中心の長岡道場に集まり、3道場合同の組手・段練習を強化する練習です。 きまったメンバーとの組手は手の内がわかってしまい、馴れ合いの組手になりがちです。また通常の道場稽古では基本の習得と体鍛えを中心に指導したいことと、春日山道場の狭さから、十…

子供達に学んで欲しいこと(平成20年3月会報掲載)

木曜17:00、土曜14:00になると、春日山道場にたくさんの子供達が元気な挨拶と共に集まってきます。入門当初は泣きながらお家の方にしがみつく子もいますが、皆いつしか後ろを見ずに道場の入り口に入っていくようになります。 空手を習ってみようと…

鍛えの工夫(平成19年3月会報掲載)

我々上地流の流祖上地完文先生がプアンゲヌーン(半硬軟)拳法の免許皆伝を許され、福建省南精で道場を開設したのは1904年、日露戦争が起こった年のことです。唐手(トーディー)から空手(カラテ)へ呼称・表記が変わる年(1905)の前年に、プアン…

道場開設10年を迎えて(平成17年5月会報掲載)

春日山で上地流を始めたときはまったくゼロからのスタートでした。当初は十年後のことなど想像すらできませんでしたが、私なりに夢中で空手をしているうちにいつしか十年の節目を迎えるに至りました。 当道場は地道な努力を根底にした道場であるべく心掛けて…

新潟大会(平成17年5月会報11号掲載)

趣旨は〔上地流空手道修行者の力量をKOルールによって試し合い、新潟の上地流の実力をあげることを目的とする〕です。 第4回大会以降を公開開催にする際、春日山、長岡、新潟の県内各道場の持ち回りで開催し、一巡後に一応の完成を目指しました。回を重ね…