越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

6月の稽古

 新型コロナウイルス感染症に対する対応のために休んでいた稽古を、6月から再開することができた。状況によっては再休止になるが、本来であれば春に昇段を見据えて稽古していた者達にも、束の間の再開期間かもしれないが、面談、稽古の状況を把握の上に課題を科すことにより、チャンスを与えることができた。昇段は、修行者の努力も必要だが、その努力の継続に対する私の責任でもあると思っている。子供達も、3カ月の休みを経ているにもかかかわらず、再開2週目にはブランクを感じないほどの稽古ができるようになった。保護者の方々の御厚情が背景にあるのだろう。

 これほどまで上地流空手道を大切にしてもらえていることは、師範として感謝に堪えない。

 今週の木曜の少年クラス指導時、フェイスガード越しに見る完明先生のお写真が、フィルムについた汗のせいで笑っているように見えて、私も、そのことを伝えた門下生も笑ってしまった。

 普天間道場での完明先生には、笑顔などというものは一切無かった。

 いや、あった。

 私が2回目の稽古時の三戦で道着を脱いだ時、私の腕、胸、腹、足、肩、広背筋が、内出血で真っ青になっているのをご覧になられて、

 笑っておられた。

 あの壮絶な鍛えの道場には及ばないが、道場が再開できている今、時間を、機会を、大切に使わせていただこうと考えている。

 

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今年はツバメが道場の巣をかけてくれて、道場に幸運を運んでくれた想い。

 

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無事に雛がかえり、日に日に成長している。

その様に、再開できた道場を重ねてみている。