越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

18回修武杯開催にあたって

春日山修武館
師範 永野栄樹
18回修武杯開催にあたって
 
本日ここに第18回修武杯空手道選手権新潟大会を開催できますこと、関係各位に感謝申し上げます。
昨年9月、私の師である三代目宗家上地完明先生がお亡くなりになり、本年2月には本大会会長武富勇師範も完明先生の後を追うようにお亡くなりになられました。両先生には、私の沖縄修行時代、空手のみならず私生活においてもたいへんお世話になり、また私が春日山道場を開設し、新潟で活動を始めてからも新潟の大会や合宿に幾度もおいでいただき、新潟での上地流空手道普及にご助力いただきました。両先生は、私達春日山修武館にとってはまさに恩人です。
さて、今回は、会場をここ上越市総合体育館に移しました。
この会場は、14年前、今年で18回を迎える修武杯を、宗家完明先生ご夫妻をお迎えし、第四回上地流空手道選手権新潟大会として公開開催した会場であります。
その思い出の会場で、新潟の上地流の恩人たる完明先生ならびに武富先生への感謝の気持ちを、会場に集った上地流縁故の皆様で共有し、両先生を偲びつつ本大会を開催したいと思います。
今回は、参加34名と小さい大会規模ではありますが、まぎれもなく私達の大会です。出場の門下生の中には、他団体のトーナメントで上位を目指して欲しい選手もいますし、初めて大会に出る門下生もいます。初めて大会に申し込んだ門下生にとっては、とても勇気が要ることだったと思いますし、その勇気は練習によって湧いてくるものです。そして今日、試合場に立つに至ったことが大きな向上です。また小学校1年生から50歳代までの老若男女幅広い上地流修行者が集っています。各自の技量や取り組み方によって、大会の位置づけが異なるでしょうが、この私達の大会が、新潟の上地流空手道修行者にとって、試練として、自己を向上させる有意な機会となることを祈念します。
両先生も、そんな新潟の弟子たちの活躍を、厳しくも微笑みながら天国より見ておられることでしょう。