越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

冬ふたたび

 きゅうに冬らしくなってきて、目に映る景色が妙に寒々と哀しい様相に思える。これが日本海側の宿命なんだが。
 私が春日山で上地流を名乗り空手を始めたころ、そして米山を越え新潟に長岡に向かったとき、それは孤独で孤高な行為だった。この冬の景色は、まさにその頃の気分を思い出す。
 他の上地流の動向を想うと、なにやらそのころの孤高感に包まれる気もする…。しかし今新潟の上地流には道場活動を支えてくれる有段者も、あつく鍛え合う者達も、元気に道場に通う子供たちも大勢居る。我は我、我らの空手を大切に空手をしよう。今年は神戸へ行けなかったが、来年は新幹線も金沢まで通るので、行きやすくなる。久野先生、下地先生他新英門(新木先生のご縁に繋がる方々)の皆様にもお会いし、競技空手ではない上地の空手話ができるだろう。
 
 先月、道場の外壁修理の見積もりを依頼したら、絶望的な金額が提示されて、あまりの絶望感に空手する気力も失せる思いだった。それでももしかしたらと道場縁故の他社に見積もりをお願いしたら、100万円も安く、かついい工法でできると提案があった。道場修繕費用なので、門下生からいただいている大切な月謝で支払うわけである。みんなの大切なお金を、なにも100万円多く業者に払う必要はないだろう。
 絶望が希望に変わりました。
 
 今日の稽古、一部(土曜)は11月の課題をほぼできるようになった、あとは錬度をあげていけばいい状況。今日は二部も私が担当のため、帯研で三戦、小手鍛え、組手対人練習、ミット。二部で十三分解、十三、十六。そしてストレッチ!、組手。
 冬の訪れた新潟だが、夜の新潟市で上地流門下生は今日も熱く(痛く)空手をしていることだろう。 
 明日は山崎・青木の他に私も長岡の稽古に行く。
 とブログに書いてしまった。
 出席、この三人と石垣指導員だけでなければいいが…。
 今夜は伊藤敏博の「冬再び」を聞こう。