越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

完子和でみる個性

分解で絞り込んだ完子和が佳境。これだけ徹底して練習すれば、当然かもしれないがしっかりできるようになった。個性といって好きかってなことさせるのではなく、また見栄えの競り合いではなく、我々が伝え拠り所とする原則をじっくりと噛みしめるように3ヵ月かけて稽古した。そのうえで今日はせっかくの特訓の成果を実感してもらおうと、特徴的なグループをチョイスして発表させた。1番手は技に力の入った二人。2番手は几帳面に丁寧な二人。3番手は習得中の1・2年生三人。共通の原理原則で稽古して磨かれ光ってきたこういった特徴が、尊重すべき伸ばすべき子供達の個性だと私は思う。今日の1部のメンバーは、個性の光りを感じてくれたと思う。そして子供達(大人の私達も)が本来持つ清浄な綺麗な心と第一義の話。正しいことをしようねって努力する子供達は、そのこころのままに行いも正しい。が、正義を振りかざす大人の社会には、一致しない人達も多くいる。清浄な心から外れているのであろう。震災復興を振りかざした当時の某政党など顕著な例だろうし、青少年健全育成や福祉を振りかざす人達の中にも、注意して見ないと別の魂胆があって振りかざしている人が多くいる。
 正義の観念や定義は時代や情勢によって変わるものでもあり、だからこそ本来の意味での第一義への修行が大切だと思う。
 帯研は一般の昇段受験者の特訓。今この三週間、究明の時。一心に空手してください。今日の稽古からは真摯なる新黒帯誕生の期待が持てた。