越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

進級審査会

 午前中、春日山修武館で、夕方長岡道場で進級試験を行いました。うちの考え方は、白帯(初心者)は簡単な事、を課題とするのではなく、これから身につける上地流空手の核になる事、を練習し、審査します。核になるのはもちろん三戦です。核を基と置き換えてもわかりやすいでしょう。
 小学校低学年の発達状況(3年生くらいで発達が至ります)では、三戦を理解し習得するのは難しいでしょう。補助運動、級組手、完子和などは更に難関です。ですが、うちの子達はよく向き合って稽古してくれます。稽古の継続には、さらに鍛えの痛みがともないます。
 試合での勝った負けた、強い弱いということよりも、普段の稽古に真面目に取り組み、痛みや緊張の中で偽りのない自分の心と向き合い、純な心で学び習得していく努力に、価値を見出して欲しいと思います。私の道場は、他人との比較や優劣ではなく、その修行者がいかに努力をしたか、を評価したいと思います。また、同じ課題を習得するにしても、センスのいい者より、どちらかというと鈍い者、ハンディを持った者が積み重ねる努力量のほうが大きく尊いはずです。 
 試合では優勝者に賞賛がいってしまいがちですが、真面目に地道な努力を積み重ね、向上し、級を進ませた今日の受験者全員に、私は賞賛をおくりたいと思います。