越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

インドの山奥で

子供達には礼儀と基礎体力つくり、試合は負けて泣くくらいがいい。中学生くらいになって強くなりたいという意識が芽生えたら倒し方を教える。
倒し屋の方針。
ジュニアの競技空手が過熱する昨今、少年空手の意義をそう位置付けて微動だにしない。
少年クラスは1900に終わって、さっき帰った子供達のうち三人が2000に道場に戻ってくる。そして先生の号令のない道場でサンドバッグを見据え、蹴り、叩く。叩き込む突きと蹴りはまさしくリトル倒し屋。ドカっと小さいイスに座り密やかに笑みを浮かべながらそれを見守る。そこに倒し屋の思い描く道場の姿を見た。
今回は、この夏に自分ではなく門下生の修行をお願いするために訪ねたのだが、リトル倒し屋達にせがまれたこともあり軽くお相手頂いた。そのショートパンチ、相変わらず重い。
うちの練習生がインドの山奥へ向かう道は開けた。あとは歩む者がでてくるかだな。