越の修武録 令和編

上地流空手道宗家直系春日山修武館 令和元年からの活動記録です。

瑞泉寺

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 12月31日
 越中一向宗の本拠地瑞泉寺に行ってきた。中世越中の封建領主は松倉城(東部の山城)に寄ったのに対し、一向宗勢力は瑞泉寺(西部の平野)に寄って、実際には封建領主よりも大きな力を持っていた。堂々たる石垣を備え、大門川の渓谷を堀となし、背後には埋田・水掘りを配する。正に寺というより城郭。門前町も当時の雰囲気をよく留めて残っていて、門前町というより城下町といったほうが相応しく感じた。
 当時の本丸部にある井波八幡宮にお参りして、はっと気づいた。そこは綿貫民輔の家だった。
 その宗教勢力が平成の世でも健在であることに驚愕させられた。
 そこへ向かう車中で聞いていたのは小乗仏教の解説CDで、その金銭や装飾を身に着けずに修行し、そういった欲や俗世の価値観から開放されるという仏教とは、まったく違う仏教だとも思った。